インタビューキャラバン

加藤 令吉

陶芸家・大学客員教授

陶芸背戸窯
瀬戸陶芸協会会長

日展を舞台に活動する陶芸家で、24歳頃から個展も多く開催しています。陶芸家を志すきっかけは、大学時代に刺激を受ける彫刻に出会い、その作家を突き詰める中で、土の魅力に気づいたこと。それが原点であり、それから夢中に作陶するようになりました。瀬戸は「歴史と伝統があるまち」。平安時代からの施釉陶器がせとものの原点。平安京や鎌倉幕府、南北朝、室町幕府など、国への献上品(国のトップに認められたもの)を作ってきたことは大きな誇りです。そんな歴史が背景にあるから、瀬戸で焼き物をやっていて良かったと思います。窯神神社や陶祖公園を陶工、陶芸家の聖地(メッカ)にして、陶祖まつりやせともの祭と融合できると面白いと思います。

瀬戸の陶芸家と若い世代との交流が生まれるような活動ができると良いと思います。瀬戸が輝くためには、「人づくり」が大切。若い人たちからも貪欲にコネクション作りをしてもらいたいです。そして食文化にも影響を与えられるつくり手を育てるべきでは?